自分の命日を知りたい、知りたくない – ディベート | ディベートマニア

自分の命日を知りたい、知りたくない

自分の命日を知りたい、知りたくない ディベート

登場人物


木村(司会)

Airi(参加者)

Erika(参加者)

青木(審査員)


木村
皆さんこんにちは。本日は、自分の命日を知りたいか知りたくないかというテーマでディベートを行います。今日は、「Airiさん」と「Erikaさん」がお互いの立場を主張し、最後に「ジャッジ青木さん」が勝者を選びます。それでは、まずはAiriさんから立論をお願いします。


Airi
はい、では私からです。自分の命日を知ることは、人生をもっと有意義なものにするために必要なことだと思います。知ることで、今の自分に何が足りないか、どのようなことにもっと努力をしていくべきかを見つけることができます。また、命日がわかることで、遺書を残すこともできます。遺書には、人生の中で大切にしてきたことや、残したい言葉を記しておくことができます。そして、遺書を残すことで、自分自身が亡くなっても、残された人たちが今後の人生を生きる上での道しるべとして役立てることができるのです。


Erika
私は、自分の命日を知ることに反対です。命日を知ることで、死への恐怖や不安を抱くことになります。また、命日が近いと思えば、せっかくの人生を無駄に過ごすことになります。人生には、計画性や予測不能な出来事が含まれます。命日が近いと知ってしまえば、計画通りに生きることを選択してしまい、人生の自由が失われてしまいます。また、その日が訪れたときには、過度に祝うこともできません。私たちは、生きている今を大切に生きることが大切です。


木村
Erikaさん、Airiさんの立論に対して、反対尋問をお願いします。


Erika
Airiさん、自分の命日を知ることが、今の自分に足りないことや努力すべきことを見つけるために必要だと言われましたが、なぜそう思われるのですか?


Airi
まず、私たちは皆、限られた時間しか持っていません。自分がいつ死ぬのかということは、自分の人生において何が重要で、何を優先すべきかを見つける上での指針となります。もし自分が短い時間しか残っていないと知っていたら、自分が本当に大切にしたいこと、達成したいことを見つけることができます。逆に、時間が無限にあるように思えば、大切なことに手をつけるのをためらってしまい、結果的に何も成し遂げられないかもしれません。


Erika
でも、自分が死ぬ日を知ってしまうことは、生きる希望を奪うことになるかもしれません。また、自分が死ぬ日を知ったからといって、自分が大切にするものを見つけることができるとは限りません。それよりも、毎日を大切にし、積極的に生きることが重要だと思いませんか?


Airi
確かに、毎日を大切に生きることが大切です。しかし、自分がいつ死ぬのかということを知ることは、自分の人生の優先順位を明確にすることができます。例えば、自分が残りの時間を家族や友人と過ごすことに集中するか、自分自身の成長に集中するか、それとも社会や環境に貢献するために尽力するか、といったことを自分なりに考えることができます。それによって、自分の人生に意義を持たせることができると思うのです。


木村
ありがとうございます。それでは、次にAiriさんからErikaさんへの反対尋問をお願いします。


Airi
Erikaさん、あなたは自分の命日を知ることが必要ないとおっしゃいましたが、そもそも人はどうして自分自身の命日を知りたがるのでしょうか?それは、死を迎えることが不安だからです。つまり、死と向き合い、それを前向きに捉えるためには、自分自身がどれくらいの時間が与えられているかを知ることが大切だと思うのですが、いかがでしょうか?


Erika
確かに、死を前向きに捉えることは大切ですが、自分の命日を知ることが必ずしもその手段ではないと思います。自分自身が今、生きている時間を大切にすることが、死を前向きに捉えることにつながると考えます。また、自分がいつ死ぬかということを知ることは、人生に対して後ろ向きな考えを抱く可能性もあると思います。


木村
ありがとうございます。次はErikaさんからの反駁です。どうぞお願いします。


Erika
Airiさんがおっしゃった、自分の命日を知ることで今後の生き方を考えることができるというのは一理あると思います。しかし、それと同じくらい大切なことは、今この瞬間を大切に生きることです。もし、自分が明日死ぬとわかっていたら、今日の時間をどのように過ごしますか?周りの人に感謝の気持ちを伝えますか?それとも何もしないで過ごしますか?もしかすると、自分が何かに縛られて生きていると感じている方が、今すぐ自分が自由に生きるために何かを始めるかもしれません。そうした考え方こそが、今この瞬間を大切に生きることの重要性を教えてくれます。


Airi
私は今この瞬間を大切に生きることも大切だと思いますが、それだけでは不十分だと思います。もし、自分がいつ死ぬかわからないとしたら、今日やるべきことがあるかもしれませんが、それが何かは人それぞれです。しかし、自分がどのくらいの時間を持っているかわからないということは、限りある時間を大切に使わなければならないということです。自分が死ぬ時期を知ることで、自分が何に時間を使うべきか、何に重きを置くべきかを見極めることができると思います。


Erika
でも、それは逆に、自分がいつ死ぬかわからないからこそ、今この瞬間を大切に生きるべきだということでもあります。自分が死ぬまでの時間がわかってしまうと、あと何年、何ヶ月、何日と数え始めてしまい、その時間にとらわれてしまうかもしれません。そのような時間に縛られた生き方は、自由に生きることから遠ざかってしまいます。


Airi
確かに、自分が死ぬ日付を知ることが、人によってはストレスやプレッシャーになることもあるかもしれません。しかし、そういった感情を克服することで、人はより充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。


木村
では、Erikaさんの反論に対して、Airiさんからの反論をお願いします。


Airi
Erikaさん、あなたは自分の命日を知らなくても、今自分に足りないことや努力すべきことを見つけることができると言いましたが、その根拠は何ですか?自分がいつ死ぬか知らないという不確定性があると、自分がやりたいことや成し遂げたいことを後回しにしてしまう可能性があると思います。


Erika
私の根拠は、自分が持っている能力や経験、そして将来的にやりたいことを考えることで、今すぐにできることを見つけることができるからです。確かに、死の不確定性があることは否定しませんが、それが全てではありません。また、命日を知ることで、人生を後悔することもあるかもしれません。


Airi
そうですね、確かに人生には後悔することもあるでしょう。しかし、それはあくまで自分の選択によるものです。自分の命日を知ることで、自分がやりたいことを先延ばしにしていたことに気づき、今すぐにやるべきことを見つけることができると思うんです。それに、自分がやりたいことを実現するために、今すぐにやるべきことを見つけることは非常に重要だと思います。


Erika
確かに、自分のやりたいことを実現するためには、今すぐに行動を起こすことが大切です。しかし、命日を知ることがその必要性を理解するために必要かというと、私はそう思いません。自分が何をすべきか分からないときには、自分自身と向き合い、自分が何が好きで、何を得意としているかを見つめ直すことが必要です。


Airi
それはそうですね。しかし、自分自身と向き合うということは、自分の内面に問いかけることでもあると思います。そして、その問いかけに対する答えの一つに、「自分がいつ死ぬか」ということも含まれると思うんです。


Erika
確かに、自分自身と向き合うということは、内面に問いかけることでもあります。しかし、自分がいつ死ぬかということを問いかけることは、逆に自分自身と向き合うことを妨げることになるかもしれません。人間は限られた時間の中で生きていることを理解し、その中で何を成し遂げるかを考えることが大切です。しかし、自分がいつ死ぬかということを考えすぎると、今の瞬間を楽しむことができなくなってしまうかもしれません。


Airi
そうかもしれませんね。でも、自分がいつ死ぬかということを考えることは、今の瞬間を大切に過ごすことを促すきっかけにもなると思います。自分がいつ死ぬかということを考えることで、今この瞬間を大切にすることができるという気づきを得ることができるかもしれません。


Erika
それは理解できますが、そもそも自分がいつ死ぬかということはわからないことです。私たちはいつ死ぬかを決めることはできません。それなのに、自分がいつ死ぬかを考えることが重要だという主張は、いささか無理があるのではないでしょうか?


Airi
確かに、自分がいつ死ぬかということはわかりません。しかし、自分の限られた時間を大切に過ごすために、そのことを意識することは重要だと思います。自分がいつ死ぬかということを意識することで、何をすべきか、何を優先すべきかを考えるきっかけにもなると思います。


木村
ありがとうございます。それでは、最後に各自の最終的な立場を述べていただけますか?


Erika
はい、私は自分の命日を知ることが、今すぐにやるべきことを見つけるために必要とは思いません。人生に後悔はつきものですが、自分がやりたかったことを先延ばしにしてしまったことに気づくために、命日を知る必要はありません。自分自身と向き合い、自分の内面に問いかけることで、今すぐにやるべきことを見つけることができます。


Airi
私は、自分の命日を知ることが、今すぐにやるべきことを見つけるために必要だと考えます。自分自身と向き合い、自分が何をしたいのか、何を大切に思っているのかを考えることは重要ですが、それに加えて、自分が死ぬまでの時間が限られていることを意識することで、より意識的に生きることができます。


木村
では、今回のディベートの判定をジャッジ青木にお願いします。


青木
はい、まずはお二人の素晴らしい議論に感銘を受けました。両者の主張は、自分自身を知ることの重要性についてのものであり、どちらも一定の説得力がありました。

しかし、私は最終的にErikaさんの意見に賛成することになりました。自分自身を知るためには、自分自身と向き合い、自分が何が好きで、何を得意としているかを見つめ直すことが重要であるというErikaさんの主張に同意します。命日を知ることが必ずしもそのために必要とは限らず、自分自身を見つめ直すためには他の方法があるという点で、Airiさんの主張には一定の反論もありましたが、最終的にはErikaさんの主張に軍配を上げることになりました。


木村
ありがとうございます、青木さん。ということで、今回のディベートはErikaさんの勝利となりました。おめでとうございます。


Erika
ありがとうございます。でも、Airiさんの主張にも一定の理解があるということで、嬉しいです。


Airi
ありがとうございます。Erikaさんの主張もとても納得がいきました。今後も自分自身を見つめ直して、より良い人生を送っていきたいと思います。


木村
お二人とも素晴らしい議論をありがとうございました。これでディベートは終了となります。

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